友達と行った横浜の夜景。
自分のいいところはあるとしたら周りのために動けるところだろう(そのせいで手が掛からない「良い子」と思われるのが大きな落とし穴なのだが)。
思い出深いのは、高校の頃は黒板掃除を係りでもないのに毎時間、3年間欠かさずやっていたことだ。自分の学校は日直の日替わり当番制だった。習慣化していない日直はだいたい忘れることが多かっので、自分がやることにした。
最初は無言のアピールをしていたけど、次第に自分でやる方が速く、綺麗になることに気づいてしまった。そんなわけで毎日、毎時間、かなりの量の負担を引き受けることになった。
辛いのはほとんど誰からも感謝されないことだ。黒板は当たり前に綺麗になっているものと化すからだ。当たり前にご飯を作ってくれるようになったら、感謝しなくなっちゃうみたいな話だ。
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そんなんだから一緒に手伝ってくれた女の子を好きになってしまうのは当然だった。いつも授業中も授業の間も寝ているのに見かねてやってきてくれた。1年生の後半の授業の合間は二人の共同作業だった。好きにならない方が無理だった。
学期末に大掃除の時間があるのだが、先生のいないフリータイムになるので誰も掃除しないのが常だった。だからずっと一人でいろいろ掃除・片付けしていたのだが、それも二人になった。教壇って一人でどかすのがけっこう大変なのだ。こんなに楽しいことはない。
黒板掃除はクラスが分かれた後も続けているそうなので、自分もやめるわけにはいかなかった。
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その後もこの人とは関係が長引くのだが、好きになった理由は以下に尽きる。「可愛い子に優しくされたから」だ。
自分のいいところに気がついてくれて私もそうであろうとしてくれたのは、この上ない喜びだった。そんな素敵な人だったが、人間的にちょっとマズいだろうところもあった。
二人で出かけるとき、行くのが億劫で待ち合わせにうん時間遅刻するとか、そもそも授業中だいたい寝ているところとか、ダメなところが自分に似ていてさらに好きになったのかもしれない。
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そういえば向こうからも「自分を見ているようでほっとけない」と言われたことがある。どこが似ているのかと聞くと、「意思をうまく伝えられないところとか周りになぜかバカにされるところ」だそう。ご慧眼どうも。そんなこと言われたらそりゃ好きになるわ。どうもどうも。
こんなに綺麗好き感が出ているのに自分の机は全く片付けることができないのはどうにかしていると思う。これも多分一緒じゃないかな。