ゆらめくオーシャン!キュアラメール!
トロプリは歴代でも一番好きなシリーズかもしれない。明るいし、キャラ立ってるし、なにより「今いちばん大事なことをやる!!」ってコンセプトがいいですよね。敵幹部もみんな魅力的です。
なかでも一番好きなキャラクターが人魚のローラ。人魚の王女様になるために人間界にやってきた人魚の女の子。性格は「ちゃっかり者の自信家で、思っていることをなんでも正直に言ってしまうタイプ」(公式サイトより)。
自分の「好き」に真っ直ぐなまなつ(キュアサマー)と自分に絶対的な自信を持つ、ちょっと偉そうなローラが良いコンビです。優しくていつも周りに合わせてしまってNOが言えないさんご(キュアコーラル)は、そんな2人に感化されてちゃんとじぶんの「好き」を言えるようになります。キュアコーラルの技が「ばってんシールド」で✖️をつくってシールドにするのが彼女の成長を表しています。
これまでのあらすじ
人魚はプリキュアになれないので自分の代わりに戦ってくれるプリキュアを探していたローラ。4人のプリキュアを見つけ、まなつらと作ったトロピカる部の部室に入り浸ります。普段はマーメイドアクアポットのなかに入ってますが、抜け出して放送室で歌をうたうなど陰ながら学園生活を楽しみます。
そんなローラはひょんなことからみのり(キュアパパイア)と入れ替わり、人間の身体を満喫します。そして自由にみんなと同じように歩き回れる人間の身体に憧れます。さらにみんなとお揃いのマニキュアを塗りますが、人間界には足に塗るペディキュアなるものがあることを知り、塗ってみたくなります。正直「入れ替わり回」というネタ回でローラ心情を変化させて物語を大きく動かしたのは、見事としか言いようがありません。
ローラがプリキュアに!!!
- あとまわしの魔女と対峙
ローラは敵の罠にはまり、あとまわしの魔女たちのところに連れて行かれます。監禁を抜け出し、あとまわしの魔女と対峙するローラ。
ローラが人間になりたいことを見抜き、人間になる契約を持ちかけるあとまわしの魔女。しかしこの提案をローラは突っぱねます。「あなたの力は借りない!わたしの願いはわたしが叶える!」
- 絶対に許さない!
あとまわしの魔女のもとを去り、グランオーシャンの王女さまからパワーアップアイテムを渡されたローラ。戻るとプリキュアたちが敵幹部2人の襲来+2体のゼンゼンヤラネーダに大苦戦しています。水中でやられるキュアサマー。水中で変身解除されて大丈夫なんでしょうか。
プリキュアみんな大苦戦。まなつは特に重傷です。大好きなみんなをこんな目にあわせたことにローラは大激怒。「絶対に許さない!」と怒りを爆発。そのとき王女さまから渡されたアイテムが光り、ローラは変身します。
- ローラが人間に!!
「ゆらめく大海原(オーシャン)、キュアラメール!」おそらくプリキュア史上いちばん足を見せつけてくる変身バンクでしょう。ペディキュアがきれいです。おお、お高貴…
プリキュアになってもいつも通りやる気パワーカムバックをしてくれるのは嬉しい。そしてシンクロナイズでビクトリーをキメるキュアラメール。足高らかです。
変身を解除するとなんとローラに足が生えています。「わたし、人間になれた〜!!!」とはしゃぐローラ。みんなも喜びます。
そして次回からは正式に転校生として学校に入学します。これからの展開に目が離せないですね!
感想
- プリキュアと「怒り」
プリキュアの功績のひとつは、女の子にちゃんと「怒る」ことを肯定した点だと思います。『ハートキャッチプリキュア』が象徴的ですが、名乗りのセリフが「私、堪忍袋の尾が切れました!」と「海より広い私の心も、ここらが我慢の限界よ!」です。
今回のローラも「絶対に許さない」という強い気持ちがプリキュアのトリガーを引きます。誰か(大切な人)のために怒ることができるのがプリキュアなのです。まさに初代の「女の子だって暴れたい」を継ぐ、変わらないプリキュアの精神です。
- 人魚が人間になる是非
今回一部で物議を醸しているのは「人魚であるローラが人間になることの是非」です。人魚に誇りを持っていたローラがそこまでの迷いもなく人間になるのは確かに多少の違和感を感じます。
ただし今回のプリキュアのコンセプトが「いま一番なことをやる!」ですから、それに則ったローラの選択は最適解でしょう。
もちろんこの選択があとで尾を引くことは確かでしょう(人魚だけに)。
具体的には本好きのみのりが言っていた人魚の「等価交換の原則」です。足と引き換えに美しい声を失った原作の人魚。そんな人魚のありかたを一蹴したローラですが、今後は彼女の身に代償が降りかかるでしょう。「美しく儚い」人魚のイメージをその高慢さ(褒め言葉)で覆してきたローラ。今後もどんどん欲張っていろんな困難を跳ね返していってほしいですね。
- あとまわしの魔女とローラ
ローラは王女さまのことを王女さまと呼ぶので、おそらく血縁関係はないか遠いと思われます。そして今回の所業を見ていると、あとまわしの魔女がローラのお母さんである可能性が浮上してきます。
あとまわしの魔女がローラのお母さんだとすると、途端に今回の話が「娘の願いにいち早く気づいて、その願いを親切で叶えてあげようとした優しいお母さん」の話となります。それを「あなたの力は借りない」と突っぱねられたのはちょっとかわいそうです。
- あとまわしは悪いことか?
そう考えるとあとまわしは努力せずに願いを叶える親切心にも繋がります。努力をあとまわしにしても生きていける社会は魅力的です。敵幹部のチョンギーネが社畜からやる気パワーを奪って、会社に行かなくてもいいと言った回は賞賛を浴びました。チョンギーネは本業はコックですから、魔女のために伸びない麺を開発しました。あとまわしのために技術が発展することがわかります。
あとまわしの魔女たちは本業じゃないのに魔女のためにかったるいながらもプリキュアと戦っていて、いい人たちです。仲も良さそうでなかなか良い職場です。
この「あとまわし」とどう折り合いをつけるかが今後の注目ポイントですね。
終わり
今後のプリキュアは
- ローラの等価交換
- ローラとあとまわしの魔女の関係
- 「あとまわし」とどう折り合いをつけるか
に注目です。今後が楽しみですね!!!